怨念の系譜―河井継之助、山本五十六、そして田中角栄 |早坂 茂三
怨念の系譜―河井継之助、山本五十六、そして田中角栄早坂 茂三
東洋経済新報社 刊
発売日 2001-11
価格:¥1,680(税込)
日本人の本質が分かるノンフィクション 2002-08-02
「現代日本の問題点は、明治維新で長岡藩・河井継之助を賊軍として抹殺したところから始った」とする歴史スケールの壮大さに圧倒された。
武装中立路線をかかげ、豊かな民衆を基礎にした、各地方が経済的にも自立した連邦国家を構想した河井継之助。その河井の正義を踏みにじり、極度な官僚主導型の中央集権国家になった近代日本。その富国なきままの強兵政策の矛盾が、やがては山本五十六のパールハーバーの悲劇に結びつく。また、戦後においては、民衆の代表としての田中角栄の登場につながる……。
同じ地域(新潟県長岡市)に生まれた3人の英雄たちに連綿と流れる共通項が見事に描き出され、一気に読んでしまった。
特に「3章、田中角栄」は、身近に仕えたものでしか分からない臨場感にあふれ、角栄氏の無念さが伝わってくる。アメリカの陰謀説は、最近のアフガン騒動を考える上でも示唆に富む。
マスコミの狂騒に惑わされず、真実を見る眼を養うためにも、日本人が読むべき本だと思う。
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この記事は2006/9/22に作成しました。
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